まず、二枚の写真をご覧ください。光は左側から当たっていてまったく同じ条件です。
一枚目はコントラストを高くして撮影した写真です。
二枚目のこちらは、コントラストを低くしています。
一般的に、コントラストを高く(強く)すると「硬い」写真になります。ここでいう「硬い」とはメリハリがあるとかかっちりしているというイメージです。
反対に、コントラストを低く(弱く)すると、写真を柔らかくふんわりとした仕上がりにすることができます。
コントラストを高くすると、アートや色がくっきりと出るので一見よさそうに見えますが、同時に指の関節のしわも目立ってしまします。
関節には凹凸がありますから、当然しわの引っ込んでいる部分が暗くなりその部分が強調されてしまうのです。
モデルさんは20代ですが、一枚目の写真ではしわがかなり気になってしまいますね。年齢を重ねたお客様の手の場合なおさら気になることでしょう。
お客様のネイル写真を撮る時、アートばかりに注目してしまいますが、指の関節や肌とのバランスを見ながら撮影してみて下さいね。関節が目立ってしまう時は、コントラストの設定を低くしてみて下さい。
私は、カメラ側の機能でいつも-3に設定しています。そして、パソコンに取り込んだ時に必要に応じて一段階上げて-2にすることがあります。ほとんどの場合それ以上高い数値にすることはありません。